■改修のきっかけ
住人が居なくなって何年もそのままだった一軒家の借家。
中も外もボロボロで、壊して建て替えた方が良いと私は感じました。しかし、オーナーさんは以前自分たちも住んでいて思い出が詰まっており、どうしても壊したくないとのことで、リノベーションでの再生をすることとなりました。
■DATA
- 竣工年月:
- 2019年10月
- 工事期間:
- 約3カ月
- 工事内容:
- 大規模リノベーション
- 延床面積:
- 67.07㎡(20.29坪)
- 建築費用:
- 約1150万円
■ひとこと
色々と検討しましたが、残せるものは基礎、躯体、瓦のみでした。
幸いだったのが、基礎のレベル(水平)がそこまで悪くなかった点です。ただ、竣工後に人が住むようになると、構造等の材木が乾燥しだすので、所々壁に割れが出て補修が必要でした。
【工事中】外壁はほぼ完成です。
窓はすべて断熱性の高いペアガラスに取替えました。
線路沿いであり、借主さんは共働きを想定しています。昼間の採光より断熱を優先し、日射は最小限に抑えました。
玄関部は木板を張りポイントに。
【工事中】内部階段まわりです。
ゴム集成材の段板を用いました。
(※ゴム集成材:安価な割に美観に優れ、強度があります。)
壁断熱のグラスウール充填もされています。16K100㎜のものを使用しました。
(※16K100㎜:K=密度㎏/㎥、㎜=厚みです。大きければ大きいほど効果が高くなります。)
クローゼットです。
1坪ですが、可動棚を用い機能性を向上させました。
2F廊下です。
柱は敢えて木部を表しにしました。
借家なので、安価でオシャレな工夫です。
階段です。
手すりは年代問わず、必需品です。
備えあれば憂いなしです。